Starklinnemann Quintet, Vasilis Stefanopoulos, Paul Stark, Jonas Linnemann, Iman Spaargaren

音楽を、走り高跳び競技と比べてみたら…

オリンピックの金メダルが、跳躍競技の高い目標であるならば、スタルクリネマンのそれは、時代を超越した音楽を作り、それを完璧に演奏することだ。金メダルまで高跳びのバーを上げていくように、この2人の音楽家は、彼らの目指す到達点まで、鍛錬しながら登り続けていくのだ。パウル・スタルクとヨーナス・リネマンは、クラシックと民族音楽の要素をジャズと組み合わせ、唯一無二の作品を創造することに邁進している。リズムと響きに熟知した互いの力を存分に合わせ、2人は徹底的なやり取りを経て、表情豊かで変化に富んだ作品を作り出している。

ロマン派のフレデリック・ショパンやフランツ・リストの名作は、その本来の表現内容を失うこと無く、モダンジャズの中に転用されている。スタルクリネマンの作品は聴衆を魅了し、音楽的な説得力のある物語を語っている。彼らによる音楽の再構成は、ジャズにおいて際立っていると言えるだろう!

だからこそ、彼らの音楽は時を越え、150年後にも変わらず、人々に聴き続けられる可能性がある。今なお、ショパンの作品に私たちが心揺さぶられるのと同じように…。